東アジア共同体の問題点と今後の課題などをご紹介します。

■東アジア共同体の問題点と今後の課題

近年注目を集めている東アジア共同体構想。しかし議論が重ねられ、期待が高まっているわりには実現性が乏しい、というのが実際のところです。

それは東アジア共同体というものが抱える問題点や課題の多さを物語っています。

まず各国の経済格差。これは通貨の統合など、経済的な統合の大きな障害となっています。東アジアよりもはるかに格差の少ないEUでさえ、通貨統合の際には格差が問題となり、イギリスをはじめ数カ国が統合に参加しませんでした。この問題は東アジア共同体の大きなネックとなります。

それから地域の多様性。EUがカトリック、プロテスタントの違いこそあれど「キリスト教社会」としてまとめることが可能であるのに対し、東アジアは仏教、イスラム教とさまざまな宗教が混在しており、価値観、習慣もさまざまです。経済だけの留まらない共同体としての連帯感を持つことができるか、大きな問題といえます。

ほかにも中国・韓国をはじめとする反日感情、チベット、台湾など中国が抱えている国内事情、そして中国や日本、韓国の利害の対立。そしてヨーロッパや北米の警戒心。乗り越えなければならないハードルは多数あります。こういった課題を乗り越えていくことができるのか。世界経済は待ったなしの状況。どこまで現実化へと進めることができるのか、注目していく必要があるでしょう。

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