■東アジア共同体を考える
中国の目覚しい躍進、それに続く東南アジア経済の活性化。世界経済における東アジアの存在感は日増しに高まっている状況です。
そんな中、実現に向けて期待を集めているのが東アジア共同体です。日本や韓国、中国、東南アジアなどの諸国を経済的に統合し、経済的ブロックとして成立させるこの構想は着実に統合への道を歩んでいるEU、あるいは今もなお超大国として君臨するアメリカに対抗するためにも重要なものだといわれています。
東アジア共同体の構想は東アジア諸国が驚異的な経済発展を遂げていた90年代からあがっていました。
97年に起こったアジアの通貨危機は共同体の必要性をさらに高め、具体的な話し合いへと進める役割を結果的に果たしました。
現在では東アジアサミットが開催されるなど、共同体実現に向けたさまざまな取り組みが行われています。
とはいえ、実現まではさまざまなハードルが存在しているのも事実。各国の経済格差や宗教、価値観の違い。
あるいは不安定な政情や紛争を抱えている国もあります。
中国・韓国の反日感情や、「東アジア」という概念・範囲における日本と中国の意見の相違など問題は多数あります。
日本としても、東南アジアをはじめとする東アジア諸国への投資は大きなメリットがある反面、農業など貿易自由化によって死活問題となる分野もあり、なかなか難しいものがあります。
果たして実現するのか、するとしたらどの程度のレベルで実現するのか。
東アジア共同体について考えることは日本経済、ひいては世界経済にも関わることですし、わたしたちの日常生活にも直接関係してくることになるでしょう。